ペットの健康寿命を延ばすために大切な「3つのトータルケア」
愛犬・愛猫に、できるだけ健康で長生きしてほしい。
これは、ペットと暮らす多くの方に共通する願いではないでしょうか。
そのために、良いフードを選んだり、体調に気を配ったり、たくさん愛情を注いだり。皆さん、さまざまな工夫をされていると思います。
では、ペットの健康を守るために大切なのは、食事や愛情だけなのでしょうか?
実は、健康寿命を考えるうえで、ぜひ意識していただきたい3つの要素があります。
1.毎日の体をつくる「食事」
ペットの体は、毎日食べているものからつくられます。
だからこそ、フード選びは大切です。
パッケージの印象や価格、知名度だけで決めるのではなく、原材料表示にも目を向けてみましょう。
私がペットフードを選ぶときに確認してほしいと考えているのは、次の2つのポイントです。
* 原材料表示の最初に、肉が記載されているか
* トウモロコシやコーンミールなどが含まれていないか
普段何気なく選んでいるフードも、原材料を確認することで、新しい発見があるかもしれません。
ただし、原材料表示だけですべての品質や栄養バランスを判断できるわけではありません。年齢や体質、持病なども考慮しながら、その子に合った食事を選ぶことが大切です。
2.心と体を育てる「運動・しつけ」
運動やしつけも、ペットの健康を支える大切な要素です。
犬なら散歩や遊び、猫なら室内での遊びや上下運動など、その子に合った方法で体を動かす機会をつくってあげましょう。
また、しつけというと「人の言うことを聞かせること」をイメージする方もいるかもしれません。
しかし、しつけの役割はそれだけではありません。
人とペットが安心して一緒に暮らすためのルールを伝え、信頼関係を育てていくことも大切です。
何度教えてもできないからといって、すぐに叱るのではなく、その子に伝わる方法を考える。できたことを見つけて褒める。一緒に遊びながら、楽しく学ぶ。
そんな日々の積み重ねが、より良い関係につながっていきます。
そして、運動やしつけは子犬・子猫の時期だけのものではありません。
成長してからも、その子の年齢や体力に合わせて続けていくことが大切です。
3.ペットにも影響する「飼い主の心の状態」
ペットの健康を考えるとき、見落としたくないのが、飼い主自身の心の状態です。
忙しさや疲れ、不安などで余裕がなくなっていると、普段なら気にならないことにイライラしたり、ペットの行動に過敏になったりすることがあります。
人と暮らすペットは、飼い主の表情や声、日々の接し方などからも影響を受けます。
だからこそ、飼い主自身が自分の心に目を向け、無理をしすぎず、穏やかに過ごせる時間をつくることも大切です。
いつも笑顔でいなければいけない、ということではありません。
疲れたときには休む。困ったときには誰かに相談する。自分自身の心も大切にする。
そうしたことも、ペットとの暮らしを支える土台になります。
3つの要素は、それぞれつながっています
食事、運動・しつけ、飼い主のメンタル。
この3つは、別々に考えればよいものではありません。
私は、ペットの健康を支える仕組みを「三本足の椅子」にたとえています。
どれか一つだけを頑張っても、ほかの要素とのバランスが崩れていれば、健康を十分に支えられないことがあるからです。
食事に気を配ること。体を動かし、適切な関わり方をすること。そして、飼い主自身の心も大切にすること。
どれか一つを完璧にしようとするのではなく、全体のバランスを見ながら、できることから取り組んでいきましょう。
もちろん、日々のケアだけですべての病気を防げるわけではありません。
体調や行動に気になる変化がある場合は、動物病院に相談することも大切です。
愛するペットとの毎日を、もっと健やかに
ペットの健康と長寿を支えるために、特別なことを一度だけするよりも、毎日の小さな選択を積み重ねていくことが大切です。
今、与えているフードはどうだろう?
運動や遊びの時間は足りているかな?
自分自身も、無理をしすぎていないかな?
そんなふうに、時々振り返ってみてください。
**飼い主がごきげんでいること。そして、食事・運動・しつけのバランスを整えること。**
その両方が、ペットとの幸せな暮らしを支えていきます。
この考え方について、私の著書でも詳しくお伝えしています。
『愛するペットが本当に望んでいること
~犬・猫の健康寿命を延ばす3つのトータルケア~』
愛する家族と、少しでも長く、健やかで楽しい時間を過ごすために。日々のケアを見直すきっかけになればうれしいです。
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